当院の滅菌システムについて
当院の滅菌についての考え方をお伝えします

「基本セット」


「使い捨てにできるものは使い捨てにする」
世の中ではごみ問題などで使い捨てには抵抗がありますが医療機関では
感染防止の観点に立てば使い捨ては有効な手段と考えています。
紙コップ、紙エプロン、トレーの下敷きは使い捨てにしています。
右側の金属製の器具は
オートクレーブ(注)にかけています

「その他の使い捨て」

左から注射の針、麻酔薬1,8ml、麻酔薬0,9ml
写真にはありませんがメス、縫合針、縫合糸なども使い捨てです。


「歯を削る機械などは」

歯を削る機械(@BC)は一人の患者さんが終わるとすべてオートクレーブにかけます。
歯石を取る機械(A)も一人の患者さんが終わったらオートクレーブにかけます。
EFはまさに先端部でここが実際に歯に当たって削る部分です。
もちろんここも一人の患者さんが終わると超音波洗浄を行いオートクレーブにかけます。
Dは歯の表面をまったく傷つけることなく汚れを取ったりする機械です。これはプラスチックでできている部分があるのでオートクレーブにはかけませんがアルコールで拭いています。

@

A

B

C

D

E

F


「歯の中の治療をする器具です」

上の色のついた小さな器具は神経を綺麗に掃除する器具です。
下の滅菌パックにはいっている器具は金属部分を唇につけてもう一方を上の器具につけて根っこの長さを測るときに使います。もちろん両方とも一人の患者さんに使った後はオートクレーブにかけます。


「オートクレーブ」

これが何度も登場した「オートクレーブ」です
121℃から132℃、3分から30分、215KPA前後の圧力をかけて滅菌します。
肝炎ウイルス、エイズウイルスまで滅菌できます。
当院では朝から晩までフル稼働です。


「その他の滅菌方法」

これは液体の「グルタールアルデヒド製剤」
「微生物又は有機物により高度に汚染された器具又は皮下組織、粘膜に直接適用される器具の科学的滅菌及びHBウイルスの汚染が予想される器具の消毒」(製品の説明書より)
の目的で使用しています。
具体的にはオートクレーブの高温に耐えられない器具の滅菌に使用したり、肝炎ウイルスが確実に付着していると思われる場合に使用しています。


「人間も、、、、、」

私どもスタッフもゴム手袋、防護用のめがね等を着用して
「うつされない、うつさない」をモットーに日々気をつけています。
注、小児の治療時に急な動きに対応の必要が予測される場合はゴム手袋の使用を控える場合があります。


平成16年11月より3WAYシリンジの先端も患者さま一人ひとりで換えるようにいたしました

←ピンク色の先端部です

3WAYシリンジとは歯医者でおなじみの空気や水がスプレーのようになって出てくる部分です。
この部分も患者さまひとりごとに換えて行きます。