差し歯について

「子供を産んでから歯が悪くなりました」「子供を産んだときにカルシウムをとられました」と出産を経験されたご婦人から聞くことがあります。これはどういうことでしょうか?この表現では子供を産むという大変な時期に母親そのものから栄養が子供へ移動する。つまり母親の体を作っている歯や骨が一旦解かされて子供に移り子供の体になる。というイメージを受けてしまいます。実際にそのようなご婦人の話を聞いているとそういう感覚で話されているようです。確かに出産を契機に歯を悪くするケースは多いと思います。しかし歯を悪くする理由は決して「子供に栄養をとられた」わけではありません。その理由はいろいろありますが大体次のようになります。

1、つわりによる嘔吐で胃酸が逆流して歯を溶かす。

2、おなかの中の子供が成長するときにはお母さんもお腹がすいて四六時中何か食べ物を口に入れている。

3、出産直後は24時間子供に付きっきりになり自分の歯磨きなど忘れてしまう。


 これらが大きな理由だと思います。子供を出産すると必ず歯が悪くなるわけではなく妊婦の方の歯を手入れする環境が整いにくいと言う事だと思います。出産を計画されている方は事前に歯医者でチェックをして悪いところを治しておいて,妊娠期間中も時間を決めてブラッシングを忘れず行い,出産後も子供が寝入ったすきを見て歯を磨くように努力する。そして、子育てになれたら早めに歯医者さんで出産後のチェックを受けて、お子様に歯が生えてきたら母子ともに定期健診に行って、お子様にも歯の大切さを伝えていくことをお勧めします。
「母親の歯が悪くなったのを子供のせいにしないように頑張ってください」

木藤久嗣

ホワイトニング 審美歯科 白い歯 ブライダルエステ 予防歯科のご相談はきとう歯科医院 トップへ