差し歯について

 みなさんは「差し歯」と聞いて何を思い浮かべますか?
私がこの仕事を始めて疑問に思ったことのひとつは「差し歯」に対するイメージが個人個人によってかなり違うということです。そもそも「差し歯」とは専門用語ではありません。
したがって歯医者になるとき学校で教えてくれることはありませんでした。
治療の説明の時に患者さんが「差し歯」とおっしゃった時に私はいつも心の中で
(この方のイメージしている差し歯はいったいどういうものを想像しているのか?)と思いながらこの方の差し歯のイメージを聞き出さなくてはなりません。ある方はまったく歯のないところに差し込む「インプラント(人工的な歯)」だったり、根っこの中に土台を入れてかぶせる方法だったり、はたまた入れ歯のことだったり千差万別です。きっとこの文章を読んでいらっしゃる方も自分の差し歯に対するイメージがみんなと違うとはなかなか思いませんよね。
 この種のことはほかの説明の時にも多々あります。したがっていつも思うことは
「説明をするということはいかに難しいか」ということです。やはりなるべく誤解の少ない説明をするには「時間をかける」「患者さんの質問に耳を向ける」ということに尽きます。私一人の力には限界があることを最近痛感しています。しかしこのような説明をいつでもどなたにでも提供できるように心がけて行きたいと思います。

木藤久嗣

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