差し歯について

「噛むとあごが鍛えられる」、「噛むと歯が丈夫になる」「硬い食べ物を食べると歯に良い」、「噛むとボケの防止になる」等いろいろなことがいわれています。さて、そのすべては当たっているのでしょうか?
歯並びが悪くなりそうなお子さんのお母さんは時々「これからなるべく硬いものを食べさせるようにしたほうがいいのでしょうか?」と質問されることがあります。その答えはどうでしょうか?
 この種の健康に対する諸説は
「ある点では当たっているがある点では誤解にすぎない」というのが本当のところだと思います。歯周病が始まりそうな方が歯を丈夫くしようとして硬いものを噛み始めたら逆効果だと思います。「噛むとボケの防止になる」ということはかなり当たっていると思います。噛む行為によって脳の血流量が増えます。血液は心臓のポンプ作用によってのみ体の中を移動するのではなく筋肉の収縮作用によっても移動するからです。それにいろいろな食べ物を食べることによって味覚の刺激が脳へ伝わりそれがいい刺激になるからだと思います。
 成長期においていろいろな食物を摂取する過程で硬いものをなるべく取るようにすれば、ある程度の骨の成長を期待できるかもしれません。しかし歯並びが悪い素質を持った子供さんがいくら硬いものを噛み続けてもどんどんあごの骨が成長して歯並びが良くなるとは思えません。
 したがって「噛むことは体にとって良いことなのか?」という質問に対しては「その人の年齢やお口の状況を考えながら可能な限り硬いものを食べるようにしましょう」ということです。特に噛む行為が一番大切な小中学生の時期に柔らかいものばかり食べることは避けたほうが良いと思います。これは何も歯やあごのためだけではなく
一生涯に渡っての正しい味覚を養うという大切な意味があります。いろいろな食べ物を食べるようにしてください。好き嫌いは多少あってもしょうがないかもしれませんが好きかも知れない食べ物に出会わない事は残念なことです。


木藤久嗣

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