このお部屋では何を説明したら良いか非常に迷いました。
その結果「歯の治し方」を説明してもあまり意味がないと思いましたので、次の2点を説明させてもらいます。
1、感染予防について
具体的に何をどうしているから感染が防げるのか?を説明させてください。
[ユニット]
治療用のいすのことです。治療中にユニットを操作する場合
なるべく触る場所を多くしないことです。ライトのスイッチ、
いすの位置の調節、切削機器の調整などを1つの場所で
コントロールする集中タッチパネルによって「汚染源を拡大させない」
ように心がけています。
[アイコンタクト]
アシスタントと術者の触る部分を区別する。
そのためにアイコンタクトをしています。たまに通じませんが、、、(悲しい!)
[使い捨て]
トレーの下敷き、エプロン、コップ、注射針、麻酔液、メスなど。
[器具]
歯を削る機械、歯を削る機械の先端部分、ミラーなどの基本セットなど、これらは一度使用した場合は121度、2気圧以上の釜に入れて滅菌します。
当院の「使用器具の滅菌の仕方」についてはこちらで詳しく見ることができます。
2、痛くないように診療することについて
具体的に何をどうしているから痛くないようにできるのか?
@初めて当院へいらした方で極度に緊張している方にはなんとか世間話から入って
少しでもリラックスしていただく。
A麻酔の針を刺す場所に表面麻酔をしておく。
B麻酔のときに使う針は33G(直径0,26ミリ)の極細の針を使う。一般的には30G(直径0,3ミリ)のものが使われていることが多いですが当院では33Gを使用しています。そのために患者様の治療費が増えることはありません。
C電動の注射器を使用する
いつも一定の圧力で優しく麻酔液を注入できる。それによって痛みを最小限にできます。
D歯を削る時に発生する熱を抑えるために3点注水の機能を持った器具を使う。
たくさんの水をかけることによって熱による刺激を減らします。
Eいわゆる歯医者での嫌な音「キーン」の発生源は、空気の力で歯を削る先端部分を回しているときの音です。この方法よりも軸ぶれの少ないマイクロモーターを利用して回転させる方法を当院では利用しています。そのため「キーン]という音は軽減されるとともに軸ぶれが少ないために歯への刺激も少なく、その結果痛みを抑えることができます。
[注]当院で「キーン」という音がする場合は「歯石をとっている」時に聞こえますが決して歯を削っているわけではありません。
Fまごころを込める。《大切、大切》
電動注射器
機械は正確です